大聖堂の町・ケルン（Köln）

　ケルンはいわずと知れた大聖堂の町。聖堂は中央駅のまさに隣に建つ。1880年10月15日、着工から632年という気の遠くなるような年月を掛けた大聖堂の建設工事は、南塔のてっぺんに頂華が据え付けられたことにより終了した。1248年に石造の大聖堂建設が始まったが、ケルン商人の没落とともに1320年には内陣部分が完成しただけで工事は中断。300年の長きに渡って工事は中断された。1814年、ケルン大聖堂の設計図が発見され、また、同時期のナポレオン侵攻に対する勝利という意味合いも含めて聖堂の建設工事が再開された。