シェヴァルの理想宮、オートリーヴ（Hauterives）
1836年4月19日にカーメル・シュール・エルバッセ村で生まれた一人の郵便夫が、何を思ったか奇妙な自分の墓を作り始める。33年も掛けて。結局、その墓には入れず、村はずれの墓地に再び奇妙な墓を作り、漸く念願果たして1924年8月19日、自分の作った墓の住人となる。
その名もシェヴァルの理想宮。どうしてこんな奇妙なものを作り始めたかは本人しか分からないだろう
ともかく、とてつもないものを作ってしまったことだけは事実である
オートリーヴの村民はポストマン・シェヴァルのしていることを理解できていなかった
シェヴァルの理想宮には、あらゆる宗教美術の要素を取り込んでいる。というかほぼごちゃ混ぜ状態。近年、セメント部分が劣化しており、早急な手直しが必要になっている。
彼の死後４５年後、この建築物は文化財として認められることになる。
オートリーヴへはＳＮＣＦサン・ヴァイエル駅からバスの便があるようです。僻地と呼ぶにふさわしいところなので、行くときには気をつけて。
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